管弦楽団第60回定期演奏会 ご挨拶その4

ブログ 2021年6月24日

皆さまこんにちは。学習院輔仁会音楽部管弦楽団です。

先日、管弦楽団第60回定期演奏会が無事に終演いたしました!

担当学年によるご挨拶も第4弾となりました。最終回です。

前回に引き続き、セクションリーダーよりご挨拶させていただきます。
今回は金管セクション・弦セクションです。

管弦楽団係長会によるご挨拶その1その2も併せてお読みいただけると嬉しいです!


金管セクション

しばらくぶりの練習はゼロからのやり直しでした

「音圧が凄かった」「迫力があり感動した」

演奏会の後、このような感想を頂きました。

金管楽器はうるさい楽器です。課外活動が中止となっていた期間に家で練習できていた部員はごくわずかでした。弦楽器や木管楽器のパートはWeb会議システムを用いて練習していたようですが、金管楽器には無理でした。

2020年末より演奏会に向けての練習が始まりましたが、金管楽器の練習ができる利用施設の確保の難航や、緊急事態宣言の再発令などで思うようにいかず、本格的な練習が始まったのは2月の下旬でした。「1日休むと取り戻すのに3日かかる」という言葉がありますが、しばらくぶりの練習はゼロからのやり直しでした。次いつ練習ができなくなるかと不安でしたが、それでも一日一日を大事に練習を重ねていきました。

ある日の分奏練習風景です。

就職活動や授業などでなかなか練習に参加できない部員もいました。演奏会に出演できなくなってしまった人もいました。結局、金管が全員揃ったのは前日のことでした。

そんな中迎えた演奏会であっても金管が良かったと言っていただけて、苦労が少し報われた感じがします。

最後列からは、オーケストラ全体が見えます。

初歩的なことから快く教えてくださった先輩方、経験不足であるにもかかわらずついてきてくれた後輩たち、それぞれがリーダーだった同期のみんな、たくさんのことを教えてくださった先生方、そのほか様々な形で演奏会に関わってくださった方。

演奏会に関わった全ての方に感謝いたします。

金管セクションリーダー 山田陽大


弦セクション

私たちの音が止むことはありません

「対面活動の再開ができる」

明るい兆しが見えたのは2月下旬、昼下がり、オンライン練習中。

年明けから続いた緊急事態宣言下の中、弦セクションはオンラインや個人での練習を続けていました。しかし、オーケストラの弦楽器で求められることは「アンサンブル」です。自分の音とただひたすらに向き合う時間は、音楽の楽しさを感じることができない辛い時間でした。

2月27日 弦セクション対面練習再開

演奏はまだまだだったけど、みんなの音が嬉しさで溢れていて、五感が楽しいってこういうことなんだ、と思いました。

「このメンバーでの演奏を披露したい」

演奏会が開催できるのか、正直まだ何もわからない。私がこのセクションのために出来ることをずっと考えていました。練習計画を何度も練り直し、学内だけでは練習時間が足りず、公共施設を練習場所としてお貸出しいただくためにほぼ毎日どこかの施設に電話をかけていました。コロナ対策もしなければならなかった。
大変でした。本当に。でも、これが「セクションリーダー」という立場でサポートできる唯一の方法だったのです。

ヴァイオリンパート、アカデミー茗台での練習の様子。
学生指揮者も練習に駆けつけてくれました!

古傷を抱えながらも、3月、4月を何とか乗り切りました。
しかし、世界は私たちの味方ばかりをしてくれるわけではありませんでした。

4月23日 緊急事態宣言再発令

大学が、ホールが、そして街が、静寂していました。

4月25日夜、管弦楽団楽事会議と係長会の合同会議が行われました。不安はそれぞれあって、意見がぶつかってしまうこともありました。長い会議でした。でも、答えは「どんな形であろうと演奏の場所を作りたい。」その1つでした。だから、止まってはいけないのだと。私たちは明るい方向に動き出しました。

5月7日 緊急事態宣言再延長を決定

期間は5月31日まで。本番は5月30日。
恐怖が津波のように押し寄せてきたんです。こんなにも報われない努力があるのかと、頭を抱えました。

そんな時、私を支えてくれたのは仲間でした。係長たちが直ちに対策を講じてくれました。私も動いた。多くの部員から「こんな状況でも考えて動いてくれて、ありがとう。」とメッセージが届きました。中田先生が「最後の一音まで諦めないんだよ。」と私を勇気づけてくれました。みんなの言葉に救われました。こうなったら、もはやこの状況を楽しんでやろうと思いました。

こうして私たちは演奏会当日を迎えます。

5月30日 演奏会当日

ステージから見える観客席、この場所にいられる幸せを感じました。

半年間、部員それぞれの葛藤がありました。
正直、「辛い」の一言では表せないほどです。
でも私たちはこの荒波の中をもがいてきました。
私たちが続けてきた結果が「音楽」に乗るように。
この時が止まらないように、と願いながら。

そして、私たちはいつも誰かに支えられ、この演奏会を開催することができました。
部員、中田先生、学生課の皆様、公共施設関係者の方々、トレーナーの先生方、保証人、演奏会を視聴してくださった皆様。本当に多くの方にご協力頂き、私たちは終演を迎えることが出来たのです。

この演奏会に関わって頂いた全ての方に感謝申し上げます。

そして、私たちの音が止むことはありません。
次のステージに向け、私たちは動き出します。

これからの音楽部の活動もどうかお見逃しなく。

弦セクションリーダー 溝井杏実


以上、管弦楽団第60回定期演奏会にかかるご挨拶、全4回でした。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました!

2021年度も残すところあと半年です。担当学年を今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

タグ

Gakushuin Music Society

Gakushuin Music Society, since 1922.