管弦楽団第61回定期演奏会 ご挨拶その2

ブログ 2022年7月6日

みなさま、ごきげんよう。学習院輔仁会音楽部管弦楽団です。

先日、創部100周年記念 管弦楽団第61回定期演奏会が無事に終演いたしました。
前回に引き続き、演奏会運営メンバーよりご挨拶申し上げます。

今回は会計委員長・情報管理委員長・管弦楽団責任者・コンサートミストレスの4名です。


会計委員長より

思いが鮮やかに蘇りました

会計委員長として、また一運営部員として今回の演奏会に携われたこと、光栄に思います。そして、無事に演奏会が終了したことに安堵しています。

私事ですが今回の演奏会にかけた半年間の中で、楽しさ半面、葛藤することも多々ありました。

少しでも「部に貢献出来たら」「部員のお役に立てたら」と思い立候補した会計委員長の役。私が想像していた「会計」といえば学校の部活から大きな会社までどんな団体にも必ずあり、何かしら運営を行う上で必ず必要とされるイメージでした。

しかし今回の演奏会を通して「会計は部の中で実際にどのような役割を担っているのか」常に考えさせられました。

会計の役割は予算組みやお金の配分など、主に演奏会に関係するお金の管理でしたが、施設の予約やチケットの手配とは違い、実は部の活動に直接的に関わることは稀だと思うのです。それどころか演奏会費の集金など、部員に負担をお願いすることもありました。それ故、苦しさを感じることもありました。

会計委員長撮影:ホール客席の風景

しかし演奏会当日、お客様から拍手をいただいた時、本番が終わって笑顔で帰る部員を見た時、自分が立候補した時に思った「部に貢献したい」「部員のお役に立ちたい」という思いが鮮やかに蘇りました。そして会計のお仕事は滅多に表面に見えずとも、部にとっては大切な役割なのだと感じさせられました。改めてこのお仕事をさせていただけたことに気が引き締まる思いでした。

残り半年間、初心を忘れずに取り組んでまいります。

会計委員長 十河桃梨


情報管理委員長より

情報管理委員会、まだ2歳です。

情報管理委員会(通称:情管)は当部の100周年を見据えてICT環境の整備や促進を目的として2020年に設立されました。まだ2歳です。大まかな仕事はありつつも、まだ確立せず試行錯誤が続いています。
アフターコロナが少しずつ見えて来たようにも思えますが、やはり今回の演奏会においてもコロナは身近にありました。感染症対策として、誰がいつどこでどのくらいの時間練習に参加したのかを控える必要がありました。我々音楽部は人数の多い団体ですので、なるべく手間をかけずに収集できるよう配慮することなど、部員の管理をデータ上で行うことが今回の演奏会では多くあったように思います。これにはGoogleの表計算ソフトやフォームを用いて管理を行いました。

また我々情報管理委員会は、委員長の私を含め管弦楽団そして合唱団合わせて11名のメンバーで構成されています。音楽部では大人数の委員会が少ないため我々は少しレアケースな委員会です。まだまだ仕事が確立せず、仕事が突如たくさん降ってくることも多く夜中に委員総出で通話しながらカタカタ仕事をするなどバタバタすることもありましたが、メンバーがいるからこそ、速い対応や意見や知識を出し合って解決に進むことができました。人数が多いからこそ情報共有や日程調整等難しいこともありましたが、仕事を分配するという基礎ができたと思います。

管弦楽団の情報管理委員

我々はデジタルを用いることを促進し部活を円滑化することを目的とした委員会ですが、演奏会を通して、部員とともに対面で時間を過ごし演奏する時間や他愛も無い話をする時間、ホールでお客様に演奏を聴いていただく貴重さを実感しました。デジタルを上手に使いつつも対面での時間を過ごすことを大事にし、何歳になっても部活を支えられる存在でいられるようにしたい思います。

末筆ではございますが、ご来場いただきました皆様、お力添えいただきました皆様に感謝申し上げます。

情報管理委員長 加納百子


管弦楽団責任者より

みんなとのコミュニケーションのおかげ

ごきげんよう。管弦楽団責任者の栗山です。

「管弦楽団責任者」とは、その字面からは想像がしにくいですが、部の外とやり取りをし、団として活動が出来るような体制を整える他、管弦楽団をまとめる役割を担っています。

これらの仕事はひとつひとつが重く、その仕事量やプレッシャーに悩まされたこともありました。また個人的な話ではありますが、今回の演奏会では初めて「メイン曲の1st」クラリネットを担当し、木管にとって難曲であったためこの点でもプレッシャーがありました(笑)

悩みを抱えた私を支えてくれたのは部員とのコミュニケーションでした。委員長を集めての会議は、仕事における私たちなりの正解を生み出し、練習前後の他愛もないおしゃべりは私をリラックスさせ、励ましました。演奏会を終えた今、準備期間を振り返ってみると、音楽部のみんなとのコミュニケーションのおかげで私は重い仕事や難しい楽譜などと向き合えていたのだと思います。

団のみんなにとっても「部員とのコミュニケーション」が私にとってのそれと同じように心の支えとなるよう、今後も部内の様々なコミュニケーションを大切にしたいなあと、今回の演奏会を終え、管弦楽団責任者として改めて感じます。

相方の楽事委員長とのツーショット

少し話が飛躍しますが、パンフレットやSNS、演奏会名で触れているように、本年度は学習院輔仁会音楽部創部100周年にあたる節目の年です。100年前が大正時代だといえば、この歴史の長さを実感できると思います。(笑)このような記念すべき年に無事演奏会を開催できたこと、管弦楽団責任者を務められていること、幸せに思います。

管弦楽団が出演する次の演奏会は11月6日、東京芸術劇場で開催されます。
春の定期演奏会に引き続き精進してまいりますので、どうぞご期待ください!

最後に、今回の演奏会に関わってくださったすべてのみなさまへ感謝申し上げます。

管弦楽団責任者 栗山佳穂


コンサートミストレスより

言葉にできない幸福感を抱きます。

コンサートミストレスはヴァイオリンパートのパートリーダーとして、そしてパートリーダーのリーダーとして音楽面からオーケストラを支える役職です。創部100周年という記念すべき年にこのような役職に就かせて頂けたことに期待を膨らませ、半年間の練習に励んでまいりました。

ヴァイオリンパート

コロナ禍の影響により、対面形式の部活動が継続不可となり、Zoomを用いたパート練習を行っていた時期もあります。オンライン上の練習では、相手の顔も音も聞こえるため、現代テクノロジーに感謝の気持ちでいっぱいです。

しかし、顔と顔を実際に合わせて対面で奏でる音楽には敵いません。不要不急の外出は控えることが当たり前となっている昨今、人との交流がいかに私たちに幸せをもたらしてくれるのか感じた方が多いのではないでしょうか。

音楽部においても例外ではなく、音楽を通して部員の心が一つになるきっかけを与えてくれたように感じます。メモで真っ黒になった楽譜、時には真っ赤になりながら演奏していた部員の表情、演奏会当日ホール一帯に音符が弾くあの光景は、私にとって青春そのものであり、忘れ難い貴重な思い出となりました。仲間と共に心から音楽を愛する気持ちを育むことができ、言葉にできない幸福感を抱きます。

秋の演奏会では、更に成長した私たちを見て頂けるよう、音楽への強い気持ちを育んでまいります。

最後となりましたが、本公演を支えて下さった全ての方にお礼を申し上げると共に、ご挨拶とさせていただきます。

コンサートミストレス 東本響


次回の更新では、演奏会の準備にあたって音楽面を担当してきたセクションリーダー編となります。

どうぞお楽しみに!

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